高崎ふるさと大使のあの場所は今 ~ 並榎食堂のソースカツ丼 ~

 特集記事(高崎ふるさと大使のあの場所は今) の今回のテーマは「カツ丼」です。皆さんの想像するカツ丼はどういったものでしょうか?トンカツを卵でとじたものをイメージされる方が多いと思いますが、実は群馬においては違うものを指す場合があります。(お店によりますが!)
というわけで改めて今回のテーマは「ソースカツ丼」です!

 高崎経済大学同窓会の長野支部支部長で高崎ふるさと大使の竹内昌弘さんよりいただいたメッセージをご紹介します。

 

 経大前通りを国道17号に向かって進み、稲荷橋交差点の三角地帯を右に入ってすぐ右あたりにあった食堂(並榎食堂)です。(中略)メニューを見て頼んだのが「かつ丼」でした。
しばらくして運ばれてきたのは、自分が知っているかつ丼とはだいぶ見た目が違うものでした。ソースがかかったトンカツにキャベツの千切りを敷いたご飯の上に載っているもので、醤油味の出汁で煮込んで卵とじにしたかつ丼しか知らなかった私は、思わず「これ違います」と言いそうになりました。しかし高崎に来たばかりだし、もしかするとこれがこの地方のかつ丼なのか?とも思い、ひとまず黙って食べることにしたのです。ウスターソースで味付けされたカツは、見た目は良くないですが味は悪くなくきれいに食べきりました。これがいわゆる「ソースかつ丼」初体験でした。(中略)
住んだ初日に、かなりのカルチャーショックを受けたことが、いまだに忘れられません。

 大学近くに食堂があるなんて知らなかったので、早速行ってみたところ、それらしきお店は見つかりませんでした、なくなってしまったようです。


思い出の並榎食堂があったと思われる場所(稲荷橋交差点の三角地帯)

 ソースカツ丼欲が行き場を無くしてしまいました。なんとしても満たしたいと思い、彷徨っていると「ソースカツ丼」ののぼり旗!これは行くしかないと思いやってきたのは「すかや鶴見店」さんです。

 早速ソースかつ丼を注文、キャベツの上のソースが染みたトンカツが食欲をそそります。トンカツを一口ほおばるとソースが溢れてきます、すかさずご飯とキャベツを口に入れました。塩味とスパイスの利いたソースとキャベツとご飯にかかった黒胡椒がマッチしていくらでも食べられそうな気持ちがしました。


ソースかつ丼について店主の大内さんにお話しを伺いました。

―そもそもソースかつ丼が有名な理由を教えてください。

もともと駅周辺に問屋街があって、すぐに食べられるものが求められていたからです。群馬では「かつ丼=ソースかつ丼」だと思っている人が一定数います。

―すかやさんのソースかつ丼の特徴を教えてください

ソースかつ丼で有名な桐生ではヒレ肉で丸いトンカツが一般ですが、当店ではロースを使っています。脂が多く、ソースが甘めだとくどくなるのでキャベツを載せたり、黒胡椒などスパイスを使ったりしています。昭和50年くらいから始めて、15年前にリニューアルしました。以降もマイナーチェンジを6回しています。

 

高崎には「すかや鶴見店」さんはもちろんのこと、他にもソースかつ丼を提供するお店が多数あります。お店ごとにユニークな特徴を持ちますのでソースかつ丼巡りも楽しいのではないでしょうか。

紹介いただいた竹内さん、取材協力いただいた「すかや鶴見店」さん、ありがとうございました。

記事作成:オオスミウム(経済学部経済学科3年)